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見た目の第一印象は2秒で決まるといわれています。
服装・表情などもそうですが、丸顔・面長・小顔など、顔や頭の輪郭やそのバランスも少なからず印象に影響を与えています。

顔の長さの理想的なバランスは、

• 眉と鼻下までの長さと、鼻下からアゴ先までの長さは１：１
• 鼻下から上唇までの長さと、下唇からアゴ先の長さが等しいのがアゴの黄金バランス
• 女性のアゴは3.5センチが理想
• アゴは4センチ以上あると長い部類に入る

という見解も多く見受けられます。

実際には、顔全体の大きさや骨格の作り、目鼻立ち、身長に対する顔のバランスなど、一概に○○cm以上あるとアゴが長い、ということは言えませんが、いずれにせよアゴの長さも顔全体の印象を左右する一因となっていることに変わりはないでしょう。

特にアゴが長い・アゴを細くしたい・骨が大きいといったお悩みは、マッサージで小さくすることも、お化粧で小さく見せることも難しいため、骨削り・骨切り治療は世界中で広く行われています。

下アゴの先端部分は「オトガイ（頤）」とも呼ばれ、アゴ削りとはこのオトガイ部分の治療をさします。
オトガイ部の骨削り治療では、口の中（下の歯の付け根あたり）を切開し、そこからアプローチしていきます。
切開部位は口の中だけですので、外から見てわかる傷跡が残る心配はありません。
骨の削り方には、アゴの骨の先端部分を取り除いて削っていく『両側切除法』と、アゴの骨の中間部分を切り取り上下をくっつける『中抜き切除法』があります。
アゴの先端が大きく前方に突き出ているような場合やアゴが左右に広い場合には両側切除法が、アゴが縦方向に非常に長い場合には中抜き切除法が適応になります。
※状態によってお勧めできる術式は異なりますので、医師とご相談ください。

骨削りにはオシュレーティングソーやサージタルソー、レシプロケーティングソーと呼ばれる専用の器具が用いられ、骨の数か所に穴を開けて切除しやすくしたのち、負荷を加えて肥大している部分の骨を折り割って取り除き、ラウンドバーと呼ばれるやすりのような器具で骨表面をなだらかに削って整えていきます。

中抜き切除法の場合には、アゴの骨の中間部分を取り除いた後、上下の骨をワイヤーや金属プレートで固定し口内の切開部を縫合して終了となります。
どちらの方法の場合にも治療は入院の必要なく、日帰りで行うことができます。

削られた骨は再生することはありませんので、半永久的に効果が持続します。
これは裏を返すと、「削りすぎたから元に戻す」ということが困難とも言えます。
そのため、骨削り・骨切りの治療は（ほかのどの様な治療に関してもそうですが）、事前のデザインや医師の技術・経験が重要になってきます。
また、顎部分には「頤（おとがい）神経」という神経も通っているため、これに触れないように避けて治療を行う必要があります。
骨削り・骨切りの治療は、美容外科治療の中でも最高難度の治療なのです。